チーバくんのどこか?で伝わる千葉県あるあるトーク
千葉県の形をしているご当地キャラクター、チーバくん
その存在は千葉県民の私たちにとって、最早なくてはならないものです。


それは推しがいのあるかわいいキャラクターだからという理由にとどまらず、実はチーバくんの体の位置で千葉県内の各市町村の位置がわかるようになったという便利さゆえに。
このチーバくんのデザインのおかげで未就学児の子どもたちや、土地勘のない県外の観光者の方々が県内の観光地を訪れる際にも、地名を知らずとも千葉のどこに向かうかがイメージしやくなりました。
例えばこんな具合に。
| チーバくんの | 観光地 | 市町村 |
|---|---|---|
| 舌の先 | 東京ディズニーランド | 浦安市 |
| 耳の先 | 犬吠埼灯台 | 銚子市 |
| 首すじ | 九十九里浜 | 九十九里町、白子町など |
チーバくんの愛らしさを形作るペロッとした舌が、ほぼ東京ディズニーランドに一致すること。これだけでも覚えてもらえれば、チーバくんテストは花丸です。
チーバくんには隠れ茨城が含まれている!?
しかしながら、そんな千葉の象徴チーバくんにもいくつかの秘密が隠されています。
有名なところでは、チーバくんには富津岬が存在しないという秘密。賢明な千葉県民は、触れることで大きくなっては困ることを知っているため、アンタッチャブルな公然の秘密として取り扱っています。
ですので今日は触れられるもう一つの秘密、チーバくんには実は茨城県が隠れているという隠れミッキーならぬ隠れ茨城(イバラッキー)を確かめにゆくお話をしましょう。
その地の名は、茨城県取手市小堀
千葉県の形をしているチーバくんに茨城県が含まれているという信じ難いお話は、しかしながら地図が示すように事実なのです。

そしてこの事実は、利根川の北側は茨城県、南側が千葉県という利根川の周辺地形の大原則が破られることを示します。物事に原則があれば特例があるのもまた世の常、利根川の南岸に飛び地のように茨城県が存在しているのです。
幼児の塗り絵の線がはみ出るが如く利根川という県境をはみ出る地の存在は、私の好奇心と冒険心をくすぐります。
どうしてこうなった?チーバくんの鼻筋の歴史
歴史の扉を開けば、その秘密もまた明らかになります。
歴史
かつて利根川は、取手市の南(現在の古利根沼(ふるとねぬま))を蛇行して流れていましたが、水害が絶えなかったことから利根川改修工事(明治40年から大正9年まで)が行われ、現在の形に姿を変えました。
その結果、当時、地続きであった小堀(おおほり)地区は、利根川により分断されました。利根川の改修により、交通の不便を感じた地域住民によって渡船場(とせんば)の設置が協議され、大正3年に渡し船を出したのが小堀(おおほり)の渡しの始まりとされています。
その後、昭和42年には取手町営となり、平成11年に取手市営の小堀(おおほり)循環バスが運行を開始するまで、通勤・通学や、住民の日常生活の足として活躍しました。
現在では、誰もが乗船できる観光船としての役割をもちつつ、茨城県はもとより利根川下流域に残る唯一の渡し船として、かつての水戸街道「取手の渡し(とりでのわたし)」の風情を受け継ぎ、今も運航を続けています。
左図 利根川改修工事前(明治14年)
右図 利根川改修工事後(昭和3年)取手市WEBより引用
治水のために利根川の流れを変えた名残が今なお、茨城県取手市の市域として残っているそんな千葉県の歴史があったこと、それはつまりチーバくんにも鼻先を整形した過去があったということを示しています。
明治大正で形を整えて、昭和で力を貯めて平成デビュー。令和の今(2026年)20周年を迎えてもなお、絶大な人気を誇っているなんて思うと少し感慨深いですね。

利根川下流域に残る唯一の渡し舟、「小堀の渡し」がこの地にある!
ここまでが長い前置きの終わり。そしてここからが本題のはじまりとなります。
小堀の歴史として引用した文中
小堀の人々の生活の足として、誰もが乗船できる観光船として茨城県はもとより利根川下流域に残る唯一の渡し船として、かつての水戸街道「取手の渡し(とりでのわたし)」の風情を受け継ぎ、今も運航を続けている。
というロマンあふれる一文に私の足は誘われたのです。
「茨城県はもとより利根川下流域に残る唯一の渡し船!?」「今も運行を続けている!?」
チーバくんの舌先で体験するジャングルクルーズとは一味違うであろう、チーバくんの鼻すじで体験する渡し舟。利根川を船で渡る体験なんて、それはもはや船旅なのでは?
そんな期待を持って小堀の渡しとチーバくんの中にある茨城県をこの眼に収めることを目指してかの地、茨城県取手市小堀へと足を向けたのです。
「さあ走ってみましょう。すみずみまで。」
コース概要
ランコース 総距離18km
流山おおたかの森(START)…大堀川サイクリングロード…手賀沼サイクリングロード…手賀大橋…鳥の博物館…天王台…小堀…小堀の渡し…利根川…茨城県取手市(GOAL)
ランマップ
見どころ
流山おおたかの森 十太夫近隣公園(START)

スタート地点は、流山おおたかの森駅からは約1km程の場所にある十太夫近隣公園からです。
こちらの公園には、1周470mのランニングコースがあり、アクティビティSNSのSTRAVAにもコースが登録されています。周辺ランナーのペースランの拠点としてよく愛用されており、近隣の東葛駅伝競合校の常盤松中の駅伝部の子たちを見かけることもありますね。

都市軸道路という市内の幹線道路に出たら左折し、スーパーのカスミと大型マンション(オーベル流山おおたかの森)のある交差点が見えたら右折します。
大堀川サイクリングロード(1km~7km)
手賀沼を目指すランナー、ロードバイク乗りにとって大堀川沿いでの移動は定番ルートです。

セブンイレブンのある交差点に出たら大堀川沿いに沿って進みます。
道中コンビニが少ないのでセブンイレブンで補給食を入手するのもオススメです。
私の場合は、携帯食としてカロリーのあるチョコレートを持つことが多いです。


大堀川水辺公園(1km)
スタートから1km地点で大堀川水辺公園に着きます。水辺を生かしたのんびりとした公園です。
キレイなトイレがありますので休憩スポットとして覚えておくといいでしょう。近隣の人々の憩いの場とるため、歩行者や子どもが多いので走行にはご注意を。

大堀川沿いをゆく
大堀川沿いは車の走行が無い歩行者及び自転車向けの遊歩道となります。
桜並木が続く遊歩道は、春先にはお花見で賑わいます。舗装路もあればトレイルラン向けの草地もあるので負荷に応じてお好きな方を。また3.5km地点にある大堀川リバーサイドパークにはトイレがあります。


5㎞地点で国道16号をくぐります。左手に柏中央高校が見えてきたら大堀川沿いのランも最終盤。木崎橋に着いたら車道を渡って大堀川の対岸側を進みます。
呼塚橋(6km)で国道6号をくぐる

木崎橋を渡ってすぐ、国道6号の通る呼塚橋をくぐって走行します。路面沁み出しがあることが多いので走行にご注意を。こうして橋の下をくぐる経験もランニングの醍醐味の一つですね。
手賀沼サイクリングロード(7km~11km)
呼塚橋をくぐったら、手賀沼サイクリングロードに入ります。
湖沼に面した風光明媚なサイクリングロードでこのランのハイライトの一つとなるスポットです。
ビジターセンターの赤い鉄塔を過ぎて北千葉導水路の看板が見えた頃、眼前の視界が急に開けて手賀沼と関東平野が織りなすパノラマな光景が広がります。
この道を何度走っても、変わることの無い開放感を覚えるポイントです。だからこそ訪れる人の絶えない人気スポットなのかもしれません。この感覚を是非どなたかと共有したいものです。



手賀大橋(11km地点)
道の駅しょうなんのたもとに手賀沼を南北に縦断する手賀大橋が掛かっています。




10-15m程の高さのある手賀大橋は、ちょっとした展望台のように手賀沼に広がる美しさを魅せてくれます。
10kmを越えてここまで自分の脚で来られることに、ちょっとした達成感が体に周るころでしょうか。この景色の美しさが高揚感を呼び覚ましたならば、もう一発アドレナリンが出てるでしょうから、この先の道も多分大丈夫。
もし疲れを感じたら、ほとりにある道の駅しょうなんで一息つきましょう。
直売所や自販機やトイレが揃っていますよ。
鳥の博物館~我孫子市街~天王台 北の鎌倉エリア(11km~16km)
手賀沼北岸に渡ったら右手に鳥の博物館を見ながら国道356号を目指します。
手賀沼北岸には鳥の博物館や、かつて紀宮清子内親王殿下(現・黒田清子さん)が非常勤で勤務されていた山科鳥類研究所があったりと鳥に縁がある施設が多くあるエリアです。
国道356号沿いは、我孫子の幹線道路の一つとなり、交通量も多めですので安全走行で。
高野山桃山公園(13㎞地点)


手賀沼北岸の丘陵にある公園です。トイレもあります。
我孫子北岸の丘陵部の台地一帯は、手賀沼を見下ろせるような形で設計された戸建住宅が多く我孫子が北の鎌倉と言われることを思い出します。
凝った意匠の建築や色とりどりの草花に囲まれた庭のある邸宅が数多くあり、この地に集まった偉人や白樺派の文豪が贔屓にした手賀沼の佇まいの素晴らしさは今なお、連綿と続いていることが感じられます。
公園を訪れた際には、糖分の補給にポケットに忍ばせたチョコレートの甘さに舌鼓を打ちながら丘の上から手賀沼を見下ろすのも一興です。その際には、是非こちらで

利根川堤防(16km~18km)
一笑に付した後、国道356号を道なりに進み、ガソリンスタンドのエネオスが見えたら湖北台団地入口の交差点です。ここを左折するといよいよ利根川堤防エリアです。
目的地はもうすぐです。



茨城県取手市小堀(GOAL)
利根川堤防へ足を踏み入れたら間もなくして、利根水郷ライン上に茨城県取手市を示す看板が現れます。
「ああ、マジで隠れ茨城(イバラッキー)じゃん」という声が疲労がピークを迎える18km過ぎ、イバラッキーという謎のゆるキャラを生み出してしまう高揚感をおわかりいただけるでしょうか。
イバラッキー言いたさにここまで記事を書いと言っても過言ではありません。(そんなことない)

かつて利根川だった古利根沼の眺めは是非その目で確かめてみてください。治水のために利根川の流れを変えた人の営みの尊さとチーバくんの鼻整形の痕跡が垣間見えますから。
ごほうび 小堀の渡し
GOAL後のごほうびは、茨城県取手市小堀の地と取手市中心街を結ぶ利根川下流唯一の渡し舟「小堀の渡し」の渡船です。利根川堤防沿いに運行中を示すピンクのぼり旗が出ていれば渡船ができます。
注意書きは一読の程を。酒気帯び、船上で騒いだり他の乗船者に迷惑をかける方は乗船できません。
「ダメ!ゼッタイ!迷惑系です。」です。
小堀の渡し 9時~16時 1時間に1便の運航(※12時ー13時を除く)
・利用料金 1回200円(小学生は100円)自転車、原動機付自転車は1人1台まで無料
小堀往復の場合は400円
・運休 毎週水曜日 年末年始



| 小堀発 | 取手緑地運動公園駐車場前発 | 取手ふれあい桟橋発 |
| 9:00 | 9:20 | 9:35 |
| 10:00 | 10:20 | 10:35 |
| 11:00 | 11:20 | 11:35 |
| (昼休み) | ||
| 13:00 | 14:20 | 14:35 |
| 15:00 | 15:20 | 15:35 |
| 16:00 | 16:20 | 16:35 |
渡し舟で利根川クルーズ
小堀の渡しは、利根川の南岸と北岸を単純に渡す岸間移動だけではなく、水上バス的な拠点移動があります。
小堀、取手緑地運動公園、取手ふれあい桟橋の3つの渡船場があり、小堀から乗って小堀で戻るには約1時間の所要となります。小堀から取手ふれあい桟橋(JR取手駅から徒歩約10分)で降りる場合は約30分程の利根川クルーズを楽しむことができます。
ワンウェイのランツーリズムならば取手ふれあい桟橋まで渡船し、取手からJR常磐線、または関鉄常総線で守谷、守谷からTXという乗り物を組み合わせる旅程も旅情をくすぐります。





渡し舟は、乗員12名。よほどの大人数でない限りは定員オーバーとなることはありませんが、土日は観光乗船で訪れる方もいます。運航時刻に余裕を持って訪れるのがよいでしょう。
小堀の渡し 動画
コース評価
| 項目 | 評価 | コメント |
| おすすめ度 | 郊外の水辺をゆく | |
| 距離/時間 | 18km(15-20kmは星4.5) | |
| 時間 | 2.5‐3.0時間 | |
| 見どころ | 小堀の渡しで利根川クルーズ | |
| チーバくん度 | 少しくらい茨城だってへっちゃら |
利根川クルーズ体験は、チーバくんの舌先でのジャングルクルーズにも勝るとも劣らない稀有な体験です。ルートは、都市郊外の大堀川遊歩道、手賀沼沿いの湖沼風景、牧歌的な利根川堤防という郊外の水辺の風景の変化に富んでいます。
走力としては15-20kmを労せず走るレベルなので4.5としました。
ランだけの時間は2時間程度、プラス小堀の渡しの乗船時間で30分(片道)~60分(往復)が掛かります。
利根川の流れを変えた人の営みの歴史的経緯に思い浮かべながらチーバくんの鼻すじを撫で、利根川を渡る風に吹かれたならば、チーバくんを愛でる気持ちもまた深まることでしょう。
STRAVA
One more thing
茨城県取手市小堀。読みは「いばらきけんとりでしおおほり」という特大トラップが仕掛けられていますので訪れる際におおほり読みができると知ってる感を出せます。
茨城県小堀で渡し舟に乗っておおほりと叫ぶ体験、中々に稀有なものです。
この週末あたりいかがでしょうか。
ではまた!

